炭窯で焼いた本物の原木備長炭を使用しております
強い火力と炭の香りが芯まで入り込み、食材本来の味を引き出す
炭は、黒炭、白炭に分けられ、高温を発する原木備長炭は高級炭とされる白炭に属します
そもそも備長炭の備長とは炭の種類を言うのではなく、製法の名称です、
そして人の名前です
昔、紀州山(和歌山)に備中屋長左衛門という商人がいました
「もっと高温で火持ちのいい炭ができないものか」と日々研究を重ねておりました。そして炭が焼き上がる直前、炭釜の扉を開け、一瞬空気を送り込む事によって火力を強くし、炭をギュッと焼き締め、硬くて火力の強い炭を作ることに成功したのです 紀州備長炭の誕生です
この炭に備長さんの名前がついたのです
当店では原木備長炭を全面敷き詰めて使用してます その為ちょっと、
いや、かなり熱いです
オガ屑を固め電気で焼いたオガ炭とでは火力と炭の香りに大きな違いがあり、
火力を要する川魚や炭の香りを食材に入れたい蟹などの繊細な食材、ジビエなどは特に味に差が出てしまいます
近年、値段の高騰と扱いの難しさから、本物の原木備長炭を使うお店もほとんど無くなってきました
しかし、あくまで本物の原木備長炭にこだわり続けたいと思っています
※原木備長炭が熱いとおっしゃるお客さんには加工炭もご用意できます
火力は半分以下になりますので遠慮なくお申し出下さい
いろりの灰のお話
いろりの中は炭が燃えた灰が敷き詰めてあります
灰には浄化作用の力があり、いろりの中を清潔に保ってくれてます
いろりを作ったものの、灰の入手が出来ず、いろりに砂を敷いてしまう人がみえますが、砂は微生物を生息させますので
いろりを清潔に保つ事が出来なくなってしまいます、例えばアリも砂の中でも生息出来ますが灰の中では無理なのです
原木が炭になると三分の一の大きさになってしまいます、更に炭が燃えて
として残るのはわずか3%と言われています
貴重な備長炭の灰は店の陶房で器を焼く時の釉薬としても使っています